◤ロングインタビュー #小山泰介◢デジタルデータのエラーも作品に写真家・小山泰介が撮る“いま”の東京の風景・・・・・「テ…
- 2020/12/25
- テレビ朝日

#小山泰介◢デジタルデータのエラーも作品に写真家・小山泰介が撮る“いま”の東京の風景・・・・・「テレ朝POST」にて第11回登場の写真家、小山泰介さん(taisuke_koyama)のロングインタビューが掲載されました。
#アルステクネ 公式Instagramではその一部を紹介。記事全文は 番組公式WEBからご覧ください。・・・・・新感覚アート番組『アルスくんとテクネちゃん』、第11回の放送に登場したのは、再開発が進む東京の風景を撮影する写真家、小山泰介さん。撮影したデータをパソコン上で一旦削除し、データ復元の時に起きた偶発的なエラーを取り込みながら作品を生み出している。スクラップ&ビルドを繰り返す街を、代謝する生き物のように捉え、ビルの壁面ににじみ出る街の内面に想いを馳せる。小山さんはなぜ都市に“生”を感じ、東京を撮り続けるのか。◆エラーが偶発的に生んだ写真―小山さんのこの『REVIVE』という作品は、どこを写したものですか?東京の再開発エリアやオリンピック建設予定地などの工事現場を撮ったものです。豊洲にはまだ野っぱらのときから通っていましたし、麻布台の開発予定地にも行きました。基本的に作っている場所か、壊している場所を撮っています。―どうして工事現場を撮るんでしょうか?東京という街を俯瞰したときに、都市自体が生き物のように生まれ変わっているように見えたんです。森では倒れた木から新しい芽が芽吹きますよね。ビルの跡地にも、また新たなビルが立ち上がっていく。その様子がまるで生き物が新陳代謝をしているみたいだなと。今まさに変容している場所を、現代的な方法で写真に撮りたいと思って作品を作っています。―現代的な方法というのは、このピンクやコラージュなどの加工のことですか?そうですね。ただこれは僕が加工しているということではないんです。僕は一切手を加えていなくて、全部、データ復元ソフトウェアのエラーによって生まれたものなんです。―えっ、そうなんですか。最初はアクシデントだったんですよ。あるとき大事な写真を消してしまって、どうにかして救出しようと専用のデータ復元ソフトを使ったんですね。そうしたら、復元できた写真のなかに一枚だけおかしな写真があって。他の写真同士が組み合わさったり、一部がピンク色になったり、どうやらソフト側のエラーで生成されたみたいで。でもそれが、僕には単なるエラー写真じゃなく、誰かがデザインを施した作品のように見えた。偶然性をはらんで一枚の写真になっていることに気づいて、それから繰り返し作るようになりました。―偶然から生まれたものだったんですね。実際にどんな工程で作ってらっしゃるんですか?まず工事現場を歩いて、風景を写真に撮ります。その写真をパソコンに取り込んで、いつもどおり現像作業をして、一枚の写真として成立させる。そこまで終えた後、ハードディスクごとその写真を消してしまうんです。最後にデータ復元ソフトを使って、写真を蘇らせます。―でも、自分の予期しないものに変化してしまうわけですよね。そうですね。色も指定できませんし、どういう組み合わせになるかもわかりません。でも、あえて自分でコントロールできない状況を取り込むことで、より深い意味のある写真になるんじゃないかと思っていて。とくにデジタルで写真を撮ると、どうしても“綺麗な画”が出来上がってしまいがちですが、“偶発性”が引っ掛かりのある写真に変えてくれるというか。僕には、ソフトのエラーも自然現象のように感じられるところがあるんです。僕たちはさまざまなデジタル製品に囲まれて生活しているから、デジタル上のエラーも日常のなかに起こる自然な現象として認識しているんじゃないかなと。そういったエラーをともなって都市の風景を一枚の作品に収めることが、スクラップ・アンド・ビルドによって形作られる東京という街とシンクロする部分もあると思います。―無機物のなかに“自然”を感じるというのは、先ほどの都市が新陳代謝しているというお話にも通じるものがありますね。そうですね。なんというか、「自然と都市」「アナログとデジタル」みたいに物事を二項対立で考えるのは違う気がしていて。分断しているものではなくて、その境界はじわっと滲み出していると思うんです。ひと続きに繋がっているから、歩道やビルの壁といった人工物にフォーカスしているのに、有機物を想起させることができるんじゃないかと。・・・・・記事の続きは番組公式WEBへ!プロフィールからアクセスできます。
#1652枚目:REVIVE
#089
#小山泰介
#アルステクネ
#テレビ朝日
#アート好きな人と繋がりたい
#現代アート
#contemporaryart
#artwork
投稿元インスタグラムへ